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RAID1

RAID(Redundant Arrays of Inexpensive (もしくはIndependent) Disks、レイド)とは、複数台のハードディスクを組み合わせることで仮想的な1台のハードディスクとして運用する技術。ディスクアレイの代表的な実装形態で、主に信頼性の向上をねらって用いられるものである。

RAID 1は複数台のハードディスクに、同時に同じ内容を書き込む。これをミラーリングと呼ぶ。 RAID 1は最もシンプルなRAIDであり、耐障害性の高いRAIDである。 また、RAIDの最大の弱点であるコントローラの故障にも対応しやすい。 RAID 1には最低2ドライブが必要である。

一台が故障した際に、もう一方も同時に故障する可能性は低く、システムは稼動し続けることが出来る。

例えば、ある条件で一定期間使用した場合におけるドライブの故障率が1%だったとした場合、1台ならば故障率は1%だが、2台でRAID 1を構成した場合は約0.01%(0.01*0.01=0.0001)と故障率は1/100となり、耐障害性が上がる。

ただし、複数台に同じデータを持っているので、扱えるデータ容量としてはアレイを構成するハードディスク容量の半分以下となる。RAID 1ではハードディスク台数が増えれば増えるほどハードディスクの利用効率が悪くなる。ハードディスクの利用効率を重要視するならばRAID 5の方がよい。

本来RAID 1の読み出しは、一つのドライブのみにアクセスし、もう片方は、完全なバックアップドライブである。これを双方から読み出すようアルゴリズムを拡張することで、理論上、単体ディスクの2倍の速度で読み出しを行える。

しかし、常に性能を重視した実装が行われている訳ではなく、Windows NTに実装されているソフトウェアRAID 1では読み込み、書き込み共に1つで、読み込みは常に一方のディスクからのみ行われる。Windows Server 2003は低負荷時には片方から、高負荷時には負荷分散を行う。

長所
・復旧が速い。
・RAIDハードウェア/ソフトウェアなしでも使用できる。
・ハードディスク故障時にも性能が低下しない。
・コントローラの故障に対応する冗長構成が可能。
・ドライブ数が増えれば増えるほど耐障害性が上がる。

短所
・構成ディスク容量に対するデータ記録可能量が常に構成ディスク台数の逆数倍であるため効率が悪い。
・RAID 1の容量は、構成するドライブの中でもっとも小さな容量に決定され、余った部分は利用できない。
・RAIDの中で唯一ディスクサイズの大容量化、高速化を目的としていない。
・既存のシステムにドライブを追加し、RAID 1を導入する場合は細心の注意が必要である。なぜならば、中身が空である追加した方のドライブを複製してしまう危険性があり、重要なデータを全て失うかもしれないからだ。よってデータの複製の方向を十分に確かめなくてはならない。特に同一機種のドライブを用いた場合、操作画面での確認が難しくなるため、いっそうの注意が求められる。(とはいえ、これは事前にバックアップを取るよう心がければ良い問題。RAIDとバックアップは相補しつつも代替しない事の好例)


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