USBメモリートラブルは、論理的なトラブルと電気的な問題から発生する物理的なトラブルがあります。
USBメモリーの中の基板に全ての作動を制御するコントローラーと、データが保存されるメモリーチップスに付いています。コントローラーかメモリーチップスどちらか(もしくは両方)の損傷によってデータの読み書き、アクセスはできなくなります。殆どの場合直接的な外部破損か静電気発生などによる不安定な電気供給がその原因とみられています。
その外、データを誤って削除、フォーマット、何らかの原因によるデータ破損、ウィルス感染によるデータ破損などがあります。
*誤操作(削除、フォーマット)の場合トラブル発生後、そのままの状態であれば、復旧率は90%以上です。しかし、障害後の使用によって上書きされたデータは復旧できません。
論理的な障害 | 物理的な障害 |
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代表的な原因 | 代表的な原因 |
- 人為的操作ミスによるファイル削除 - フォーマット、初期化(リカバリー) - ファイルシステムの損傷 - ソフトの誤動作によるトラブル - ウイルス感染によるデータトラブル |
- コントローラ損傷 - メモリチップス損傷 - 不良セクタ(bad sector)発生 |
代表的な症状 | 代表的な症状 |
- フォーマットしますか?のメッセージ - ファイル・フォルダーが見えない - データが開かない |
- 認識しない - データが開かない |
*同じ症状でも原因は様々であり、症状だけで原因を特定することは難しいです。
正常に使っていたメモリーだが、パソコンに差し込むと、“フォーマットされていません。フォーマットしますか?”のエラーメッセージが出る場合。
-> フラッシュメモリーのファイル構造が損傷され発生する可能性が高いです。その場合損傷されたファイル構造とメモリー内のデータファイル構造に対する情報を収集、再構築しデータの復旧を行います。
メモリーをフォーマットした場合、フォーマットした後、新たなデータの書き込みがあった場合(デジカメメモリーの場合にはフォーマット後の写真撮影)、 または、フラッシュメモリー内のデータを削除した場合でも、一般のハードディスクと同じく、メモリー内のファイル構成情報を再構成することで、以前のデータを復旧することが可能となります。
-> 復旧率はフォーマット、または、データ削除後に、上書きされたデータの量によって変わります。メモリーのフォーマット、データ削除後にデータ復旧が必要な場合は、これ以上のメモリー使用を中止し、ご相談ください。
電気的衝撃、外部衝撃、浸水、火事等によってメモリーが破損された場合は、フラッシュメモリーの交換などを行いメモリー内部のデータを取り出します。
-> フラッシュメモリーの構造は、非常に複雑で電気衝撃に弱いです。分解、無理なアクセスなどはメモリーの損傷を深刻化させ、復旧が出来なくなる場合があるので、ご注意下さい。
差し込み口が曲がってしまった。メモリーが認識しない。といった重度の物理障害にも対応しております。他社で復旧不可だった場合もご相談ください。