SCSI(スカジー)
パソコン本体と周辺機器の接続方法の取り決め。アメリカ規格協会(ANSI)によって規格化されている。
最初の規格はShugart社(現在のSeagate Technology社)の開発したSASIをベースにしている。現在では汎用性や性狽ェ大幅に強化された後継規格、SCSI-2やSCSI-3が普及している。
SCSI-2
コンピュータ本体とハードディスクなどの記憶装置の接続に用いられるSCSI規格の一つで、最も初期のSCSI-1を改良した第二世代の規格群。1994年にアメリカ規格協会(ANSI)が標準化したもので、もっとも初期のSCSI規格(SCSI-1)を強化したもの。
同時転送容量が8ビット幅の「Fast SCSI」(Fast Narrow SCSI)と16ビット幅の「Fast Wide SCSI」の2種類がある。転送速度はそれぞれ10MB/s、20MB/s、最大接続台数はそれぞれ8台と16台、最大ケーブル長はどちらもシングルエンド駆動で3m、ディファレンシャル駆動で12m(LVD)~25m(HVD)である。
SCSI-2では、SCSI-1で問題とされていた規格の曖昧さを排除し、高速性と汎用性を強化した規格となった。また、SCSI-2からは、高速なデータ転送の妨げとなる回線終端での信号の反射を抑えるため、終端に取り付けるターミネータはアクティブ型が必須となった。
SCSI-3
コンピュータ本体とハードディスクなどの記憶装置の接続に用いられるSCSI規格の一つで、SCSI-2を改良・拡張した第三世代の規格群。
パラレル転送方式を用いていた従来のSCSI規格群(パラレルSCSI)の延長に当たるUltra SCSI等の仕様に加え、Fibre Channel、SSA、IEEE 1394など、シリアル転送方式を採用したシリアルSCSI規格群が新たに制定された。
最初に定義された同時転送容量8ビット幅の「Ultra SCSI」および16ビット幅の「Wide Ultra SCSI」規格では、従来の2倍の周波数で駆動することにより、それぞれ20MB/s、40MB/sの転送速度を達成した。しかし、駆動方式は従来のシングルエンド駆動のままだったため、最大接続長が8台接続時で1.5mまで、4台接続時で3mまでと短くなってしまった。
そこで、その後登場した「Ultra2 SCSI」「Wide Ultra2 SCSI」では、駆動方式をディファレンシャル方式に改め、それぞれ40MB/s、80MB/sという高い転送レートを維持しながら、最大接続長を12m(LVD)~25m(HVD)に伸ばすことに成功した。
さらに、転送速度を160MB/sに高めた「Ultra3 SCSI」(Ultra160 SCSI)や、320MB/sの「Ultra320 SCSI」などの仕様が策定されている。