※ファイルシステム(File System)
磁気記憶メディアに(Floppy Disk, Hard Disk など)記録されているデータを管理する方式。また、管理を行なうソフトウェアや、記憶媒体に設けられた管理領域や管理情報のこともファイルシステムと呼ぶこともある。
記憶装置にファイルやフォルダ(ディレクトリ)を作成したり、移動や削除を行なったりする方法や、データを記録する方式、管理領域の場所や利用方法などが定められている。通常、ファイルシステムはOSの持つ機狽フ一つとして提供され、OSごとに異なるファイルシステムを用いている。
Mac OSではHFS(HFS+)が、WindowsではFATやVFAT、FAT32などが、Windows NTではNTFSが主に用いられている。 FAT (File Allocation Table) MS- DOSやWindowsなど、Microsoft社製のOSで利用されるファイルシステム。単に「FAT」という阜サを使う場合はFAT16を指すのがふつう。かつて MS-DOS のフロッピー・ディスクのフォーマットとして利用された。その後、歴史を経て、さまざまなOSや機器で利用され、最も普及したファイル・システムとなった。
Windows 3.1などで使われていたFAT16では、ディスクを2の16乗(=65536)個の小さな単位(クラスタ)に分割して管理していた。しかし、大容量のハードディスクが増えるにつれて効率が悪くなってきた上、2GBを超えるサイズのハードディスクでは必ず複数のパーティションに分割して使わなければならないといった制限が出てきたため、Windows 95 OSR2では、FAT32と呼ばれる新しい方式がサポートされた。
FAT32ではディスクを2の32乗(=約42億)の小さな単位に分割して管理するため、FAT16と比べてハードディスクを効率よく利用できるようになった。一方、Windows NT/2000/XPなどでは、ファイルが破損する恐れを最小限に留め、ファイルごとにアクセスできる人を指定する権限を持つNTFSが採用されている。
NTFS (NEW TECHNOLOGY FILE SYSTEM) Windows NT/2000/XPで使われるファイルシステム。MS-DOSやWindows 95などで用いられていた、従来のFAT/FAT32ファイルシステムと比較すると、信頼性やセキュリティの面で改良が加えられている。
具体的には、ディスクに対する読み書きをデータベースに記録することで、ファイルシステムに障害が発生してもこのデータベースを参照して復旧をおこなうことができる機能。ファイルやフォルダーに、ユーザーごとのアクセス権を設定することができる機能がある。
また、Windows 2000およびWindows XPでは、EFSと呼ばれるファイルの内容を暗号化する機能。ディスククォータと呼ばれるユーザーごとに使用するディスク容量を制限する機能も加えられている。 NTFSは FAT方式と比べてより優秀なさまざまな機能が使われている。
次はそれの代表的な機能である。
1.ジャーナリングーファイル処理中に障害が発生した場合、短時間で復旧できる機能。
2.ファイルにユーザーごとのアクセス権が設定可能。
3.検索の高速化断片化されたファイルが存在していても、検索やアクセス速度の低下が少ない 。
4.向上したファイル圧縮機能。
5.FAT32の支援(Windows 2000 から)
6.使用者別ディスク割り当て機能。(Windows 2000 から)
7.分散リンク追跡機能(Windows 2000 から) - リンクが損傷された時に自動復旧