ファイル制御ブロック(FCB)
MS-DOSのファイル操作機能が利用されるファイルに関する情報を格納するメモリ領域である。
MS - DOS上で動作するプログラムは、ディスク内のファイルを開くときにDOSが内蔵するファイル操作機能(DOS Function Callのひとつ)を呼び出す場合が多い。
その際、メモリ上に領域を確保して、ファイルに関する情報を管理する。これがFCBである。
FCBの内容は、ユーザが指定するデータのレコードの長さ、アクセス方法、ディスクドライブ上のどの部分に該当するファイルが存在するかどうかを示すファイルポインタ、開こうとしているファイル内においてユーザが参照しているデータの位置のポインタなどの情報が含まれる。
通常は、ディスクのFAT領域にあるFCBの情報は、ファイルが開かれる際にDOSはFCBにその内容を書いて、FCB上の情報をベースに、ファイルを操作する。
FCBは通常複数確保され、FCBの数だけ同時にファイルを開くことができる。 MS - DOSでは、[CONFIG.SYS]という名前の環境設定ファイルで、これを定義することができる。
例えば、[FCB = 5]で記述しておけば、FCBが5つ確保され、同時に5つのファイルを開けるようになる。
FCBのアイデアは、MS - DOSが普及する前に広く利用されていたCP / M時代に採用されており、CP / Mにも似たような機能がある。
その後、MS - DOSプログラムではFCBを使用せずに、ファイルの処理と呼ばれるファイル識別情報を利用するようになった。
初期のMAC OSもファイル管理にFCBと呼ばれるファイルの管理方法を利用したが、OSが違っても基本的にMS - DOSにおけるFCBと同一である。
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