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論理的障害とは使用上のミス(削除、フォーマット)とシステムエラー、ウイルス感染などを言う

 

論理障害のデータ修復

データ(ハードディスク)の論理障害について

物理的な障害とは

論理障害とは、システムのソフトウェア的な損傷により、通常的な手段ではデータの読み込みができなくなった状態です。人為的な操作ミスやシステム・ソフトウェアの誤作動、ウイルス・悪性コードの感染によるファイルの損傷が原因でシステムからデータを読み込みが出来なくなった状態がこれに該当します。

通常物理的な障害よりは短時間で復旧が出来ますが、論理障害であっても特にサーバー、TeraStationなどNAS系、MAC OS系、Linux系、の場合は、障害の内容、ファイルの数によって復旧作業に時間を要する事もあります。

データが完全破損、上書きされてない状態であれば、データの復旧率は98%以上になります。データトラブルが起きた後、二次障害を発生させない事が一番重要なポイントです。

データ復旧にかかる費用・時間

論理的な障害の原因・症状


論理的な障害の原因 論理的な障害の症状
- 人為的操作ミスによるファイル削除
- フォーマット、初期化(リカバリー)
- パーティション トラブル
- ファイルシステムの損傷
- OS損傷
- ソフトの誤動作によるトラブル
- ウイルス感染によるデータトラブル
- フォーマットしますか?のメッセージ
- ファイル・フォルダーが見えない
- OS起動不能
- 画面フリーズ・ブルースクリーン
- データが開かない

 

*同じ症状でも原因は様々であり、症状だけで確実な原因を特定する事は難しいです。

論理障害発生後の注意事項

Format/Delete などでデータを削除した場合

Format/Delete などでデータを削除した場合

フォーマット/デリート(Format/Delete)などでデータを消した場合、そのデータは完全に消されるのではなく、同じ場所に新しいデータが記録される前までデータは残っています。
もし、データを削除(Delete)した後、その他のデータが上書きされていなければ、データの復旧率は90%以上になります。
しかし、削除(Delete)後パソコンの長時間使用、プログラムのインストール、あるいはファイルのコピーなどによってデータが完全上書き(Overwrite)された場合データの復旧は難しくなります。

*特に復元ソフトの安易な実行、またはRecovery Dataの保存ミス、安易な復旧作業は復旧が出来なくなる原因になる事が
   ありますので、注意が必要です。

データ復旧ソフトをご使用された場合

市販のデータ復旧ソフトでデータ復旧作業を行った場合、復旧ソフトにより復旧対象領域にデータが上書きされ復旧が出来なくなる場合があります。もし、復旧ソフトソフトをお試しになる場合には、ソフトの特性をよく熟知したうえで、お使い下さい。
システムユーティリティなどの使用もデータの損傷を加重させる可能性が高く、使用には注意が必要です。

ウイルス感染、悪性コード等によるファイル損傷

ウイルス感染、悪性コードによりファイルシステム損傷、データ破損、パーティション情報破損、ファイルが文字化けされる事があります。
ウイルス駆除ソフトウェアを使えば、データ復旧が出来なくなる場合がありますので、ウイルス情報とソフトウェアの機能をよく確認したうえで、使わなければなりません。

論理的な障害のエラーメッセージ

Bad or missing Command Interpreter, System halted

ファイルシステムが破損されているか、必要なファイルを読み取る事ができない場合のエラーメッセージです。まずは、ウィルスチェックをします。

Sector not found

Windows OSで発生するエラーで、主な原因はウイルスによるFAT(File Allocation Table)の損傷です。 OS起動は出来ず、起動ディスケットで起動するとハードディスクは異常なく認識されますが、ファイルをコピー又はファイルにアクセスするとSector not foundというメッセージが出ます。

Invalid media type reading drive C、Abort、Retry、Fail?

DOS基盤のOSで発生するエラーで、Missing operating systemというエラーが出て、起動されません。
ディスケットで起動を行いハードディスクにアクセスをするとInvalid media type reading drive C 、Abort、Retry、Fail ?というメッセージが出るようになります。
このようなエラーの原因はウイルスの場合が多く、起動に使われるブートレコードーが損傷された場合です。

Invalid drive specification

Windows98・DOSの場合BIOSでは認識するが、ハードディスクがパーティション分割やフォーマットされてない時に出るエラーメッセージです。
主にウイルスが原因で、パーティションが消された時にもこのようなエラーメッセージが出ます。
DOS基盤のOSにはMBRというパーティション情報が記録されている場所がありますが、こちらが損傷されていて、ディスケットなどで起動させハードディスクにアクセスする際にもInvalid drive specificationのメッセージが出ます。

File not found

Rootdirectory領域またはMFTが損傷された場合でハードディスクでは起動できません。
ディスケットで起動は可能だがc:dirコマンドで内容を確認すると"file not found"のメッセージが出たり、読めないファイル名が出たり、ファイルサイズが実際より大きく表示されたりします。

Press a key to reboot

パーティション設定ミス、ブートセクター損傷などハードディスク情報の損傷が原因です。
ハードディスク増設の際にマスター、スレーブのジャンパー設定を間違えたり、ケーブルの接続が間違ったりしたとき起きるエラーです。
まずCMOSからハードディスクが認識出来るかどうかを確認しなければなりません。FDISKの実行中"Set active partition"指定を忘れたときにも同じエラーが出ます。

Missing Operating System

ハードディスクのブートセクター損傷、システムファイル損傷、またはハードディスクの物理的な問題などの場合です。
ディスクが正常に認識されない場合、起動時にCMOS SETUPでハードディスクタイプが正常に表示されたのかを確認します。CMOS SETUPメニューの中で "IDE HDD AUTO DETECTION" 項目を利用すれば自動でハードディスクのTypeを設定する事ができます。

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