RAID構成されているハードディスクが正常なときはディスプレーに緑(青)色のランプが点灯していますが、トラブルが発生した時には赤いランプが光ります。
ハードディスクが1台でもFailedされれば、システムに問題が発生する可能性が高まります。ハードディスク2台以上のトラブルが発生しますと、復旧作業を慎重に進めていかなくてはなりません。
無理をして強制的にリビルドしてしまうとデータ復旧率はかなり落ちてしまうこともありますので、ご注意ください。
TeraStation・LinkStation(BUFFALO)のデータ復旧
RAID1やRAID10、RAID5を構成しているHDDのうち一台が故障した場合、そのHDDを交換後、データを再構築することをRebuild(リビルド)といいます。
RAIDデータ障害の中では、このリビルドの途中で発生するものがかなりあります。
リビルド中発生するトラブルの最も大きな原因は、複数のハードディスクに同時にエラーが発生する場合です。なので、リビルド作業前は必ずエラー表示が出てないハードディスクも綿密にチェックしてから行ってください。
リビルド作業が完了されたとしても再構成された情報が100%安心できる状態だとは言えません。 ハードディスクを交換した後にも問題が解決されないことがあります。他のディスクエラー、RAIDコントローラーのエラーなどがその原因です。
RAID・サーバーのデータ復旧事例
症状内容
推測される原因としては
突然ファイル、フォルダが見えなくなったり、アクセスできなくなる場合があります。その原因としては、ハードディスクに発生した不良セクタ、パーテーション情報の損傷などが考えられます。
この場合、スキャンディスクなどユーティリティソフトを実行してしまいますと、それが原因でデータに致命的な損傷を与えることがありますので、注意が必要です。
RAIDコントローラーが故障すると、構成されているドライブが見られなくなります。コンフィグレーション(configuration)情報が確認できるBIOSセットアップモードから、ハードディスクが認識されているかどうか、ボリュームが正常なのかどうかを確認することができますので、コントローラーにエラーが発生しているかどうかがわかります。
RAID情報が出てこなかったり、BIOSセットアップモードに入れない場合は、コントローラー損傷を可能性が大きいです。
テラステーション(TeraStation)、リンクステーション(LinkStation)などのNASを使っていると、ネットワーク上のフォルダが突然消えてしまったり、アクセスができなくなる場合があります。ファイルシステムの破損やRAID崩壊、ディスクの不良セクタなどが原因です。
NASの一般PCは、OSとファイルシステムが異なっていて、データの修復には技術と経験が必要となります。データ障害が起きましたら、安全な方法で電源を切り、DRTCにご相談ください。
正常に動作していたRAIDの設定が崩壊してしまい、BIOSではハードディスクを認識しているのですが、ボリュームが表示されなくなる場合があります。
このような場合は、Emulation作業を行いRAIDの構成情報を復元しデータの修復を行います。
RAID構成の原理について