日本は気候的な特徴として6月位から気温がどんどん上昇し、梅雨に入り夏がやってくる。
多くの人々にとって夏は楽しい季節であり高温多湿で辛い季節でもあるだろう。
しかし、もっと辛いのはパソコンなどの精密機械で高温多湿の気候はPC故障の主な原因でもある。実際、夏季にはデータ復旧テクニカルセンターへの問い合わせ件数がかなり増え、中には大事なデータを完全に失ってしまうケースもある。
そうならないためにはやはり予防が一番というデータ復旧専門家達の共通意見である。
そこで、今回は夏季のPC管理方法を簡単に紹介しよう。
まずPCの設置場所だが風通しの良い所に置き、壁からは10㎝以上は離して設置するとよい。PCの裏側には冷却ファンが装備されているのでこうすることによって熱がこもるのを防ぐことができる。
また、しばらくコンピューターを使わないときは時々電源だけ入れてあげることも大切である。 ノートPCの場合は時々車の中に置き忘れる場合があるがこれは絶対に禁物である。直射日光に照らされる車中は夏だと摂氏80℃まで上がることもありPCの様な精密機器はたちまち壊れてしまうだろう。
梅雨時には湿気によってハードディスクエラーが発生することもあるし、PCの接続端子が腐食してしまうことも稀にある。端子が腐食された場合には綿棒にアルコールを付けて軽く拭いてあげると良いだろう。
また、夏の風物詩の一つに夕立があるがこれも注意しなくてはならない。
近くで雷が発生している時はできるだけPCは使わずに電源コードとモデム線も外しておくことが良いだろう。なぜなら、雷が近くで落ちた時にコンセントやモデム線を通じて強い電流が流れてくることがあるからだ。そうするとコードを通じてPC内部に急激な電気が流れハードディスクやマザーボードを焼いてしまうだけでなく、最悪火災にもつながる惨事となってしまう。
一応雷対策のマルチタップも販売されているので電源はこちらから取るように心掛ければ被害に会う確率も減るだろう。
もしPCに飲み物をこぼしたりノートPCを水没させてしまったりしたら真っ先にケーブルを外し、ノートPCはバッテリーを外し、直ちにメーカーや買ったお店のサポートに相談するのがいいだろう。
以上夏季のPC管理方法を簡単に説明したがこれらを守ることによってPCトラブル、データトラブルの発生率を大きく下げることができる。梅雨が始まる前には実行しておいた方が良いだろう。